動物は群れをなして行動することで、効率的に移動できることが知られています。例えば鳥の編隊飛行、魚の群泳、自転車レースでの集団形成では、抵抗を劇的に減らすことができ、少ない労力で移動できます。しかし、ミクロの世界に棲む生物にとっても、集団遊泳が効率的かは謎のままでした。 東北大学大学院工学研究科の石川拓司准教授らの研究グループは、最新の実験方法を用いてバクテリアの集団遊泳を調べ、この謎を解くことに成功しました。バクテリアは泳ぐ際に群れをなして協調することで、驚くほど少ない労力で通常の3倍もの速さで泳ぐことができ、周りの液体を強くかき混ぜることがわかったのです。ミクロな生物の効率的な群泳は世界で初めての発見であり、この研究成果はアメリカ物理学会誌Physical Review Letters に掲載されました。 詳細(プレスリリース本文) 【問い合せ先】 東北大学大学院工学研究科 石川拓司 〒