「誤解を与えたならおわびします」。およそ謝罪からは程遠い謝罪を耳にするようになった昨今、このフレーズはソーシャルメディアを炎上させる引き金にしかならない。本書はSNS時代の謝罪のあり方として、「サバイバル謝罪術」の必要性を説く。 著者は不動産会社の営業職を退職後、謝罪代行企業「ドーゲザ」を起業した謝罪のプロ。生き残るための謝罪とは「何が悪いか分からなくても、ただ頭を下げること」と定義する。日本においては、謝罪後の責任追及は「謝った相手にこれ以上責めるのか」と同情論を喚起できるからだ。 「『サバイバル謝罪術』は一種の芸術」という。謝罪代行業が成り立つのも、西洋的、キリスト教的な罪の意識と無関係な「申し訳ありませんでした」がパワーワードとして機能する日本文化が背景にある。 ただし、サバイバル謝罪と言えど、そこには想像を絶するほどの忍耐力が必要だ。謝罪したにもかかわらず「自分の何が悪かったのかを

