東日本大震災の津波に伴う大きな被害について、宮城県の東松島市・石巻市・女川町の現状を視察してきた。 私のある友人が東松島市に実家があり、そこにいまも住む友人のお父さんに車で案内して頂いた。友人の実家は、海から4kmも内陸にあるのに津波のため1mほどの水に浸かり、ヘドロが床に溜まってしまい、かき出すのが大変だったようだ。1階においてあったエアコンの外置機や石油ストーブ、その他電気機械は水のため全部壊れてしまったとのこと。 これだけでも大きな被害なのだが、車で海に近づくにつれて、次第に信じがたい光景が眼下に広がるようになった。テレビではもう何度も見たはずの津波被害の光景なのだが、実際に見ると何かが違う。それはもちろん、テレビが平面であるのに対して実物は奥行きのある立体だっただけではない。乾いたヘドロから細菌を含む砂塵が巻き上がるからマスクを着けなければならないとか、そこらじゅうに自衛隊の装甲車