天才・津原泰水、人生を賭して小説を書く。 『妖都』『ペニス』『少年トレチア』が復刊された津原泰水さんと、長年の津原ファンである春日武彦先生の対談が実現。 春日武彦 復刊祭第1弾『妖都』は津原泰水さん名義でのデビュー作ですよね? 津原泰水 はい。信じがたいことに、当初は少年少女向けのつもりでこれを書いていました。車のボンネットを女性の生首がつつーっと滑っていく場面を書けた時は、有頂天になりましたね。あれは、歌舞伎を意識しているんです。 春日 なるほど! どんな演目ですか? 津原 鶴屋南北『繪本合法衢』です。あの残虐美には心を揺さぶられました。長編2作目の『ペニス』では、書かれている言葉と、読者が受け取る印象や風景が別物になるような小説を書きたかった。 春日 東京論という視点もありました? 津原 はい。この時期は特に20世紀末の東京のスケッチをしておきたいという思いがありました。『妖都』なら渋
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