ステファニー・クエールが粘土で動物たちをつくり続ける理由動物をモチーフにリアルな存在感をそなえた彫刻作品を手がけるステファニー・クエール。グレートブリテン島とアイルランドに挟まれたアイリッシュ海に浮かぶマン島に生まれ、現在も同島を拠点に制作を行う彼女の「Animal Instinct」と題する個展が、東京・千駄ヶ谷のGallery 38にて6月25日まで開催されている。来日した彼女に話を聞いた。 文・撮影=中島良平 ステファニー・クエールと《Climp》(2018) 粘土は他者ともっとも通じあえる素材 ──マン島に生まれ、幼いころから豊かな自然と触れており、動物こそが私がアートを続ける理由だといった趣旨のことを以前インタビュー記事で拝読しました。まずマン島はどのような島なのか、島の環境について聞かせてください。 マン島は53km×22kmほど(編集部註:淡路島と同じぐらいの面積)のとても小
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