「サイコパス」とは他者への愛情や思いやりが欠如していたり、一般の人と比べて著しく道徳観や倫理観に欠けたりする人のこと。そんな“サイコパスの解説”を私たちはこれまでに何度目にしてきたことだろう。さまざまな関連書籍も多く刊行されている。だが、『サイコパスの手帖』(春日武彦、平山夢明/洋泉社)は、他のサイコパスの関連本とは一線を画すものだ。 本書は2017年に刊行された『サイコパス解剖学』(春日武彦、平山夢明/洋泉社)の第2弾。精神科医・春日氏と稀代のホラー作家・平山氏という専門分野の異なるふたりが、お茶の間を震撼させた犯罪事件やトラウマになりそうなレベルの恐怖映画におけるサイコパスについて語りながら、なぜサイコパスが存在するのかについて考察を展開する。 ■サイコパスは創作物の中にも現実にも存在する サイコパスをテーマにした書籍は、フィクションでもノンフィクションでも、シリアスな印象のものが多い
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