イスラム教預言者ムハンマドの風刺画を繰り返し掲載してきた、フランスの風刺週刊紙「シャルリ・エブド」の風刺画家、編集者、記者など12人が、イスラム教過激主義者でアルジェリア系移民2世の男性たちに銃殺される事件が、1月7日、発生した。これを受けて、言論や表現の自由について大きな議論が発生した。 暴力による言論の封殺は論外だが、表現行為の自由はどこまで保障されるべきなのだろうか?今回は元ジャーナリストで、今はフランス屈指のエリート校となるパリ政治学院で情報戦争と政治学を教えるファブリス・イペルボワン教授 にフランスの言論の自由の定義や事件の影響を聞いた。同氏は数人のジャーナリスト仲間とともに、風刺週刊紙「カナール・アンシェネ」で世界各国政府による監視体制を暴露報道したことでも知られている。 フランス式とアメリカ式の言論の自由は違う ──テロ事件発生後、言論・表現の自由を支持する「私はシャルリ」と
![フランス式「言論の自由」は、普遍的ではない](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/e808deac13bedce648323ed1b7aadd3dee3677c8/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Ftk.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2Fd%2Fa%2F1200w%2Fimg_da8873bc550d967afe6822ea17e129f0162989.jpg)