私は基本的に流行り物に飛びつかないようにしています。本でも同じです。 流行っている物がすなわち良い物とは限らないと思いますし、「流行ってるから読んでみようって恥ずかしくない?」という、ある意味”中二病”的な心理も働いていることは否定できません(笑)。 そんな私が流行りに乗っかって読んだ本がこちらです。 斎藤幸平 著「人新生の資本論」。 人新世の「資本論」 (集英社新書) 作者:斎藤 幸平 発売日: 2020/09/17 メディア: 新書 ・・・遅っっっ! 遅いよ! 今頃読んでるの?? という鋭いツッコミが聞こえてきそうです。 書店でもベストセラーとして並べられ、メディアでもかなり取り上げられており、ご存知の方は多い本書。そのせいかネット上でも多くの書評が展開されているのが散見されます。 ただ、率直に言ってどれも似たような書評ばかりで、本書の最大の魅力に迫っているものがほとんどないと感じてい