再販制度を巡って、アメリカの大手IT企業「アマゾン・ドット・コム」と日本の出版社が対立しています。 アマゾンが提供している学生を対象にしたポイント還元サービスについて、日本の中小の出版社でつくる「日本出版者協議会」が、再販制度に違反する本の値引き販売に当たるとして抗議しているのです。 インターネットを通じて本が安く手に入るアマゾンのサービス、消費者にとってはありがたい話なのはずですが、なぜ、出版社は抗議しているのでしょうか。 (ネット報道部 梅本一成) アマゾンVS中小出版社 今月9日、日本出版者協議会が記者会見を開き、加盟社の「緑風出版」「晩成書房」「水声社」の3社が、今月から半年間、アマゾンへの出荷を停止したと発表しました。 出荷停止の理由は、おととし8月から始まった学生向けのポイント還元サービスです。 アマゾンのサイトを通じて大学や専門学校の学生が本を購入した場合(漫画や雑