テーマではなく記事の中心を 新聞の見出しは、記事本文の添えものではなく見出しをみただけで、どういうことが書いてあるのかわからせると同時に、記事本文を「読む意欲をひきだす」役割をはたしています。 したがって、「春闘をふりかえって」「教宣部長に就任して」とか、「ヨーロッパ訪問記」「東北食べある記」などという抽象的な記事のテーマではなく、記事の内容、とくにその記事の中心となる部分を見出しにする必要があります。 そして、できるだけ簡潔な文章にするには、記事のなかの一番大切な部分だけを生かし強調し、他の部分を思いきって省略することです。見出しとは、文字どおり「見出し」であって「読みだし」ではありません。一見してその意味がわかるように、見出しの字数をできるだけ短くすることが大切です。 見出しも「主語と述語からなる文章」ですが、簡潔にするために、主語や動詞、助動詞などの述語を省略する場合があります。つま