どんな専門職でも同じだと思いますけど、何かをするときにはその裏で目に見えない膨大な作業をしているものです。 「お寿司屋さんって、魚の切り身を米の上に乗せてるだけでしょ」 と、寿司屋の大将の前で言ってみてください。親切な大将なら3時間くらい説明してくれるでしょうし、気が短い人ならその場で塩を撒かれるでしょう。できあがった寿司を見て「魚が乗ってるだけ」としか思えない人は、絶対に寿司職人になることはできません。それは何となくわかりますよね。 写真でも、まだキャリアの浅い人のことを誰も馬鹿にしたりはしません。誰だって最初は何もできないからです。でも、1年目だろうが10年目だろうが、「学ぼうとしない人」のことは放置します。どんなに優秀なプロフェッショナルの写真家であっても、始めたばかりの頃はヘタクソなはずです。当たり前です。でも比較して昔の方が下手だとわかるのは、努力して進化した証拠です。 ある中年