従来、ダングリングポインタという非常に一般的なプログラミングエラーは、セキュリティの問題というよりも品質管理の問題と考えられることが多かった。例えば、2005年にInternet Information Services 5.1のダングリングポインタがMicrosoftに報告されたが、その後2年間、対応パッチが提供されなかった。こうしたバグはシステムをクラッシュさせたり、深刻なセキュリティ上の脅威をもたらす可能性があるにもかかわらずだ。 ダングリングポインタは、プログラマーがメモリオブジェクトを作成・使用し、解放時に、オブジェクトのポインタの値をそれに合わせて変更(つまり、NULLに変更)しなかった場合に発生する。そのポインタは、メモリの割り当てが解除されたメモリ位置を不正に参照することになる。このポインタがダングリング(宙ぶらりん)ポインタと呼ばれるのは、このポインタが指すメモリが、もは
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