これまでの解説を振り返りながら,Webアーキテクトの仕事の基本的なプロセスと成果物,心得を説明します。 仕事のプロセスは3ステップ Webアーキテクトの仕事は,突き詰めれば「非機能要件に対する現実解を導き出すこと」です。ただし,この現実解のシステム構成や構造は,Webアーキテクトが1人で導き出すわけではありません。 例えば,インフラ製品を提供するハードウエア・ベンダーやミドルウエア・ベンダーの担当者,もしくは特定技術分野に精通した社内外のスペシャリストから,情報提供・技術検証・導入コンサルティングなどを適宜受けることになります。また,開発プロジェクトに参加しているPMや技術者たちとも相談しながら,全体の構成と構造を考えなければなりません。 つまりWebアーキテクトは,システムに対するステークホルダー(利害関係者)の中心となり,技術的な解決策について繰り返し対話・調整・思考する役割を担います