本研究所では、日本と海外のIT技術およびその利用方法を比較し、両者の間にある格差について考えている。今回のテーマはセキュリティ、なかでもSQLインジェクションに注目してみたい。セキュリティに絶対はないという意識が日本には低すぎると思うからだ。 個人がPCを利用する際に考慮すべきセキュリティ対策に関しては、「何らかのセキュリティソフトをインストールしておく」ということが世の中に浸透しつつある。しかし、これがおかしなもので、セキュリティソフトをインストールしておけば絶対大丈夫というわけではないのに、人々は安心してしまっている。セキュリティに“絶対はない”のだから、常に危険にさらされていることに代わりはない。 セキュリティが破られる、といっても色々なケースが考えられる。暗号が破られたり、盗聴されたり、あるいはPCに侵入されてしまう場合もある。あなたもPCの中に勝手に侵入され、大事な写真やデータを
![第9回 SQLインジェクションに見るセキュリティの情報格差](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/bed39b5962a5d552c95b6d796db8f55e72d32943/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fxtech.nikkei.com%2Fimages%2Fn%2Fxtech%2F2020%2Fogp_nikkeixtech_hexagon.jpg%3F20220512)