ホームページ(HP)の改竄(かいざん)といえば、かつてはデザイン改変など技術を誇示するものが目立った。しかし近年、目的は閲覧者の「個人情報の窃取」へと変貌(へんぼう)。HPにこっそりとウイルスを仕込むのだという。 「御社のHPがウイルスに感染していますよ」 東京観光の名物「はとバス」。運営会社の担当者は2月24日朝、顧客からの1通のメールに驚いた。すぐにHPを閉鎖して調査。次のようなことが判明した。 2月18日午後9時48分、HPを管理・運営するサーバーが不正アクセスされ、同社と無関係な中国語の並んだサイトに転送されるようにウイルスを仕込まれた。このウイルスは、3日後の21日午後11時3分になると自動的に発動し、HPを改竄するようプログラミングされていた-。 一時閉鎖した24日午前10時50分まで、HPの閲覧は3日間で約7万5千件。閲覧者が最新のウイルスソフトを入れていたからなのか、被害報