欧米で、エナジードリンクを規制する動きが広がっている。アメリカスポーツ医学会(ACSM)は先月、小児のエナジードリンク摂取の危険性を警告する声明を発表。英国では、大手スーパーのアズダ、テスコなどが、16歳以下へのエナジードリンクの販売を今月から禁止した。カナダでは今月、アルコール入りエナジードリンクを飲んだ未成年者が死亡する事故が発生し、エナジードリンクの販売や製造の規制が検討されている。 ACSMの論文によると、学生アスリートの約80%がパフォーマンス向上のためにエナジードリンクを利用。世界全体のエナジードリンク市場は、2013年に390億ドルで、2021年には610億ドルまで拡大すると予測されている。 米国食品医薬品局(FDA)は、清涼飲料水では100mlあたり20mgのカフェインを制限量としているが、ACSMによると、市販のエナジードリンクでは、この基準を大きく上回る100mlあたり