「会社員が研究をしている理由を聞かれたら、『好きだから』と答えればいい」 大学院文学研究科 修士課程 2年 佐藤 大朗(さとう・ひろお) 会社員として経理業務に携わりながら、古代中国の歴史書『三国志』を研究している大学院文学研究科の佐藤大朗さん。『三国志』に出合ったきっかけは、学部生の頃、就活中に没頭したアクションゲームだったと言います。学部卒業後、独学で論文を執筆し学会発表なども行ってきた佐藤さんに、『三国志』の面白さから、大学院進学を決めた理由、そして大学院生と会社員の両立まで、話を聞きました。 ――まず『三国志』とはどういうものなのか、教えてください。 『三国志』は3世紀の中国で書かれた歴史書です。当時の中国は、全土を統一していた漢帝国が倒れ、魏(ぎ)・呉(ご)・蜀(しょく)という三つの国が競い合っている動乱の時代でした。『三国志』はそのうちの蜀に仕えていた陳寿という人物によって書か
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