当駅の駅名について、漢字表記を「孔舎衛坂」ではなく「孔舎衙坂」、読みを「くさえざか」ではなく「くさかざか」としているものがある。しかし前身である大阪電気軌道の社史、戦後の近鉄の社史、駅のあった枚岡市・東大阪市の市史など、公式の文献資料ではすべて「孔舎衛坂」表記であるほか、現存する駅名標の写真等は「くさえざか」となっているため、あくまで駅名としては「孔舎衛坂」「くさえざか」が正しい。 それとは別に、このような異同が存在する理由は、『日本書紀』における「孔舎衛坂」に誤字説が唱えられたことが関係している。この説は江戸時代の注釈書『日本書紀集解』で初めて提唱されたもので、直前に「草香」=「くさか」が出て来るため、「孔舎衛坂」は「孔舎衙坂」=「くさかざか」の誤写ではないか、というものである。 先述「紀元二千六百年記念事業」に伴う文部省の調査においては、当初「孔舎衙坂」で発表されたが、2年後にまとめら