新型コロナウイルスの脅威を報じるニュースが後を絶たない。だが、私たちは本当にそれほどこの事態を恐れるべきなのだろうか。何か根本から誤解しているのではないか。 ノンフィクション作家・山根一眞氏が、呼吸器ウイルス感染症の大御所を直撃。すると今回のウイルスは「弱い」という衝撃的な事実が判明した! 新型コロナウイルスの模型をテニスボールで作ってみた。表面の大きなトゲ(突起)が健康な肺胞細胞にとりつき「感染」するが、このトゲは壊れやすい弱点がある。大きさは100ナノメートル(1mmの1万分の1)前後で、このテニスボールサイズに拡大すると、身長170cmのヒトのサイズは福岡~花巻間の距離(約1140km)になる。今、世界はそんな超極小ウイルスに翻弄されている(模型製作・写真:山根一眞) 新型コロナ肺炎の不思議 2019年末、中国・武漢に発したコロナウイルスによる肺炎は、新型コロナウイルス、武漢肺炎、新