将棋の藤井聡太四段(14)が23日の対局で勝利し、プロタイ記録となるデビュー10連勝を達成した。史上最年少で棋士になった逸材が、これ以上ない滑り出しを見せた。 大阪市福島区の関西将棋会館で、大橋貴洸(たかひろ)四段(24)と棋王戦の予選を戦った。終盤、鋭い踏み込みを見せて、勝ちを決めた。 藤井四段は昨年10月に史上最年少の14歳2カ月で棋士になり、12月にデビュー。この日の勝利で、記録が公開されていないNHK杯予選の3連勝を含め、10連勝となった。 デビュー10連勝は松本佳介六段(45)、近藤正和六段(45)に続き3人目。藤井四段と同様に中学生で棋士になった羽生善治三冠(46)、渡辺明竜王(32)は6連勝止まりだった。11連勝の新記録をかけた対局は4月4日にある。(村瀬信也)