豊田自動織機は29日、トヨタ自動車から開発と生産を委託されている自動車用のディーゼルエンジンの試験でも不正があったと発表した。該当エンジンの出荷を止めるため、トヨタは「ランドクルーザー」など国内外10車種のディーゼル搭載車の出荷停止を決めた。 【画像】上司は基本「何とかしろ」、相談すると「で?」 禁じ手を生んだダイハツの風土 豊田自動織機はトヨタの源流企業で、昨年3月にフォークリフト用エンジンの排ガス試験などをめぐる不正が発覚。その後、外部弁護士らによる特別調査委員会が調べた結果、乗用車向けのディーゼルエンジン3機種でも出力試験の際に安定した結果が得られるよう、燃料の噴射量をわざと調整するなどの不正が見つかった。 該当エンジンの搭載車のうち、国内販売はSUV(スポーツ用多目的車)の「ランドクルーザー300」や商用車の「ハイエース」など6車種で、トヨタは出荷の停止を決定した。販売台数は202