金滿里さんの主宰する『イマージュ』からやまゆり園事件から10年経ってのコメントを求められた。少し長めのものを寄稿した。 相模原の事件から10年経って、再びこの事件についてのコメントを金さんから求められた。 前にも書いたが、私にとってこの事件のもたらした最大の衝撃は、植松聖死刑囚が事件の前に安倍晋三首相と大島理森衆院議長宛てに犯行告の書簡を届けていたことにある。それは、これから自分が行う行為は政権の方針にかなうものであるから、政権からの承認と保護を得られるだろうという期待をこめたものだった。逮捕後も植松は「権力者に守られているので、自分は死刑にはならない」という趣旨の発言をしている。 もちろん、そんなのは彼の脳内妄想に過ぎない。だが、社会的弱者は健常な市民に「よけいな負荷」をかける迷惑な存在なので、いない方がいいという優性思想は10年前に比べてむしろより深く日本社会に根を下ろしているように思

