Q 緊急事態宣言が出されましたが、外出自粛や施設の使用制限は要請ベースに止まります。なぜ日本では「ロックダウン」ができないのでしょう?既存の法解釈では難しいのでしょうか。 今回、緊急事態宣言が出される根拠となっている新型インフルエンザ等対策特別措置法は、2009年の新型インフルエンザ流行を受けての措置法です。これは、当時流行していた新型インフルエンザウイルスの特性を前提に作られた法律です。 本来、新型コロナウイルスにも特措法はそのまま適用できたはずです。しかし、政府は、今回の宣言に向けて、3月に、新型コロナウイルスが適用対象であることを明示するために、特措法を改正しました。 ただ、改正内容は、適用対象であることを明確化しただけで、特措法の内容が、新型コロナウイルスの特性に適したものに変更されたわけではありません。 新型コロナウイルスは、潜伏期間が長い、感染しても無症状である割合が極めて高い
![「政府をリアルタイムで批判すべき」緊急事態と法律、憲法学者の木村草太さんに聞く](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/7e3c908017f0bcba8979e53e74c6d43c042f18e1/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fimg.buzzfeed.com%2Fbuzzfeed-static%2Fstatic%2F2020-04%2F10%2F1%2Fenhanced%2Fdd16f6faba67%2Foriginal-1836-1586483041-5.jpg%3Fcrop%3D1200%3A628%3B0%2C34%2526downsize%3D1250%3A%2A)