日本電信電話株式会社(以下NTT、本社:東京都千代田区、代表取締役社長:和田紀夫)は、ドイツのボン大学、スイスのスイス連邦工科大学ローザンヌ校(以下、EPFL)との共同研究により、公開鍵暗号※1のデファクトスタンダードRSA※2暗号の安全性・強度を把握する手段として世界的にチャレンジが展開されている、大きな数の素因数分解実験において、世界で初めて1000ビットを超える特殊な型の合成数に対して、特殊数体篩(ふるい)法※3による素因数分解を達成しました。 このたびの実験結果は、わずかなビット数の差でも桁違いの計算量が必要となる素因数分解問題※4において、特殊数体篩法でのこれまでの世界記録(911ビット)を大きく上回り、1000ビットを超える1017ビットの合成数に対する素因数分解を達成するという画期的な世界記録です。 本実験は、「(2^1039-1)/5080711」という特殊な型をした合成数