新潟は魚とともにジビエも美味しい。鹿をローストして地元の野菜とともに 駅から車で15分ほど。遠くに山々と海を見渡せ、青々とした田んぼが続く里山の真ん中にぽつんとたたずむのがレストラン「mûrir(ミュリール)」である。周囲には民家も商業施設もまったくない。そこで供されるのは米を主体にし、フレンチの技法を用いたコース料理。新潟の風土に根差した料理である。 周囲を田んぼが囲む一画にレストランがある 糸魚川市は新潟県最西端で富山との県境にあり、日本海に面する人口約4万人の都市。糸魚川静岡構造線(フォッサマグナの西辺)が通り、日本の東西の境界線上に位置することや、世界有数のヒスイの産地だったり、ユネスコ世界ジオパーク(糸魚川ジオパーク)に指定されていたりすることなどが有名だが、一般的にはあまり知られていないように思う。私はひょんなことからここ数年糸魚川を訪れるようになったが、それまでは2016年に