幽霊とは何か──500年の歴史から探るその正体 作者: ロジャー・クラーク,桐谷知未出版社/メーカー: 国書刊行会発売日: 2016/07/25メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る書名だけだとどういう本なのか掴みきれず、おそるおそる読み始めたのだが、第一章の最後を『これは、幽霊が存在するかどうかについての本ではない。わたしたちが幽霊を見るとき実際には何を見ているのか、どんな物語を伝えあってきたのかについての本だ。』と締めており「これなら安心して読めるな」と読み進めた次第である。 本書は副題にもある通り、おおよそ500年の歴史の中「イギリスで」、どのように幽霊があらわれ、人々がそれを体験してきたのかが語られるイギリスの幽霊史といった感じの本である。とはいえ幽霊はいつの時代にもいる。古代ギリシャの幽霊はぼんやりとした影のようなもので生者に影響を及ぼす力はなかったし、王政復古
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