極超音速飛行実験「HYFLEX(Hypersonic Flight Experiment)」は、極超音速域で飛行機のように揚力を持って飛行する機体の設計・製作・飛行技術を蓄積するとともに、地上試験では取得が困難な各種データを取得することを目的としています。極超音速飛行時に空力加熱を受ける機体の表面には、HOPEで使用を予定している耐熱・熱防護材料であるカーボン・カーボン(C/C)材、セラミックタイルや可撓断熱材を使用しています。機体は、慣性航法に基づき誘導され、姿勢制御は、ガスジェットと空力舵面(エレボン)の組み合わせにより行います。また、実験機の各部には温度センサーや圧力センサなどの各種センサが装着されており、機体表面への空力加熱や表面圧力などの技術データを取得します。 HYFLEXは、1996年2月12日J-1ロケットで打ち上げられ、各種データの取得に成功し、海面に着水しましたが、その