人口約5500人、高齢化率約50%。日本の典型的な過疎地に、続々と人と企業が集まる。民間主導で30年来町おこしを引っ張ってきた大南信也に、その原点を聞いた。 「自分の『手届き』にあるかどうか。行動を起こす時はいつも、それを考えています」と、NPO法人グリーンバレー理事長大南信也(63)は語る。手届きとは徳島県神山町でよく使われる言葉で、手の届く範囲内、自分が責任を取れる範囲内という意味だ。 「手届きにあることを続けているうちに協力してくれる人が現れて、自然と活動が展開していく。グリーンバレーの活動は、そうやって広げてきました」。 1953年、大南は4人兄弟の長男として、徳島県神山町に生まれた。父は建設会社の社長。家業を継ぐ前に、一度でいいから海外で生活をしてみたい。そんな思いから、大学卒業後の77年、大南は建設のマネジメントを学ぶため、カリフォルニア・スタンフォード大学院へ留学する。奇
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