外資系金融機関を担当する経営コンサルタントの活動記録 ~ プライスウォーターハウスクーパースの高橋正敏です。 目的意識を高く持って仕事をすることの大切さ、を示す一例として有名なのが、「石を削る男」の話ではないでしょうか。 ある日、一人の男が、作業現場で石を切り出し削っている作業者たちを見つけました。彼はそのうちのひとりに声をかけます。 「何をしているんですか」 その作業者は、かったるそうに答えます。 「石を切り出して削っているんだよ」 そして彼は、離れた場所にいるもうひとりの作業者へ声をかけます。 「何をしているんですか」 「オレは世界一の教会を作っているのさ」 彼は目を輝かせながら、答えます。 どっちの作業者と働きたいですか、と言えば言うまでもありませんよね。このふたりの違いは、仕事の崇高な目的を伝えることのできる上司がいるかいないか、にあるのと同時に、作業者本人が、「自分の仕事の目的」