朝、ツイッターのタイムラインを見ていて、一報を知った。「えっ!」と、言葉にならなかった。 ある程度は、予期していたのかもしれない。それでも、こんなに急にそれが来るとは思っていなかった。時が経つに連れて、失われたものの大きさに、ぼくは心が重くなっていった。 ニューヨークタイムズに引用された言葉に、「ジョブズは、醜い技術の世界を、美しくした」(“R.I.P. Steve Jobs. You touched an ugly world of technology and made it beautiful.”)とあった。ぼくの気持ちもそうだ。コンピュータの世界は、醜い技術、正確に言えば、美的なセンスなどどうでもいい、という人たちがつくる技術に支配されていた。 それが、ジョブズが出てきて変わった。ユーザーの「エクスペリエンス」の質。これが、コンピュータを考える上で大切なものであること。真剣にこの命