2016年7月26日更新 2016年7月29日よりTOHOシネマズ新宿ほかにてロードショー 日本ゴジラは庵野秀明成分・高純度でハリウッド版を攻め打つ!!おととし公開されたギャレス・エドワーズ監督の「GODZILLA ゴジラ」(14)は、旧米版の似ても似つかぬゴジラ像の払拭に成功しただけではない。初代「ゴジラ」(54)が持つ「核の恐怖」という主題を継受し、加えて「VS怪獣もの」という性質をも包括する力作だった。 そんなギャレス版と同じ轍は踏めない今回の「シン・ゴジラ」は、過去作との関連を絶ち「ゴジラとは何か」を再定義することで、新たな脅威の存在として人類と対峙させている。現代日本に未知の巨大生物が上陸したさいの有事シミュレーションを徹底させ、感傷的なドラマを枝葉のごとく剪除し、未曾有の試練に対してひたすら回答を出していく。この硬質さが、リアル怪獣映画を掲げた「平成ガメラ三部作」とは一味違う、