近田春夫が38年ぶりのソロ・アルバム『超冗談だから』を発表した。近田が曲作りに一切タッチせず“歌手”に徹した異色作だ。全10曲中、ジューシィ・フルーツの『BITTERSWEET』(2018年2月)に提供した「ラニーニャ 情熱のエルニーニョ」と1979年のシングル曲「ああ、レディハリケーン」のセルフ・カヴァー以外、曲はコンペで集め、作詞は秋元 康とのんに1曲ずつ発注。残る6曲はすべて児玉雨子に委ねている。 児玉は高校時代に作詞家デビューし、アンジュルム「乙女の逆襲」、モーニング娘。'17「弩級のゴーサイン」、カントリー・ガールズ「愛おしくってごめんね」などでハロプロ・アイドルのファンにはおなじみの俊英。近田は以前から「週刊文春」の連載コラム「近田春夫の考えるヒット」で彼女の詞を絶賛していた。 僕も児玉の詞は好きだったから二人が組んだことはうれしかったのだが、それにしても6曲とは驚いた。何がど