はじめに 機械学習エンジニアの荒居秀尚です。2021年に入社したばかりの新卒で、機械学習モデリングや機械学習を用いたデータ施策におけるMLOps推進などに携わっています。 最近、担当案件で画像を扱っていたのもあり、画像を対象とした自己教師あり表現学習について調査していました。今回はその調査内容について紹介したいと思います。なお、この調査は文献調査と、実際に使ってみて案件への適用可能性を評価した実験とに分かれていますので、ブログの方も両方について触れようと思います。分量が多いため、自己教師あり学習の基礎の部分の紹介、具体的な手法の紹介、そして応用例の紹介の三部立ての構成になっています。 今回はまず自己教師あり学習の基礎の部分の解説を行っていこうと思います。 画像を対象とした自己教師あり表現学習 背景 近年、Deep Learningの技術発展やコンピュータの性能向上、フレームワークの充実など