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ブックマーク / 0xcc.net (8)

  • 適切な抽象度を求めて #5

    以前に思いついたジョークでこんなものがある。 初級プログラマへのアドバイス コードを読みやすくするために、もっと抽象度を上げよう。 上級プログラマへのアドバイス コードを読みやすくするために、もっと抽象度を下げよう。 これはジョークなんだけど、抽象度が低すぎても高すぎてもコードは読みにくくなる、というのはある程度当たっていると思う。 抽象化が低すぎるケースを考えてみよう。数百行もある長大な関数に何十もの変数があり、ループのネストはやたら深いし、しかも変数は途中で別の用途に再利用されちゃっている、なんていうとんでもないことになっているコードを見たことがはないだろうか?私はある。というのも私は長いこと、そんなコードばかり書いていたからだ。複数の関数に分割するなり、状態を構造体にまとめるなり、変数のスコープを制限するなり、抽象度をあげることでコードを読みやすくできる、ということを学んだのはだいぶ

  • 一から自分でコードをバリバリ書くという幻想 #21

    友人からこんなコメントをもらった。「最近 bk ノートが、何か困ると同僚に聞きに行くキャラになりつつありますよ。もっと上から目線で書かないと。するとカコイイ! とか言ってくれる人が出てきますよ」 そんなことを言われても、困ったら助けてもらうというのは事実なんだからしょうがない。そもそも、自分の弱さを認めるが強さの始まりというものだ、うんぬん。こんなことを書けば上から目線っぽい?。。が、やっぱりやめておこう。 話を変える。既存のコードをちまちまリファクタリングして、少しだけ新しいコードを追加して、デバッグして、なんてことを年がら年中やっていると、一から自分でコードをバリバリ書けたらどんなに楽しいだろう、なんてことを考えることがある。大きなプロジェクトの中で何かをやっていると、そういう機会は滅多にない。ぶつぶつ言いながら既存のコードをいじくりまわしていることの方が多いのだ。 が、あるとき、ひと

  • バッドシグナル通信 - バッドなコーディング

    最終更新日: 2010-01-10 WEB+DB PRESS Vol. 55 に向けて書いた記事の元の原稿です。 ソフトウェア開発における危険信号「バッドシグナル」についての連載、最終回の今回はコーディングをバッドなものにする要因について検討してみたいと思います。 三度の飯よりコーディングが好き!という人でも、気乗りのしないコーディングというものもあると思います。コードを書くという作業自体はそれほど変わらないはずなのに、何が原因で退屈だったり苦痛だったりするバッドな作業になってしまうのでしょうか。 何をバッドと感じるかは個人差があると思いますが、ここでは私がバッドと感じる要因を見ていきたいと思います。プロジェクトがそもそも好きじゃない、メンテナと仲が悪いといった人間的な要因は今回は除外しました。 待ち時間長過ぎ 待ち時間の長いコーディングはいやなものです。たとえばビルドに何十分もかかるよ

  • ファイル記述子をUnixドメインソケット経由で渡す - bkブログ

    ファイル記述子をUnixドメインソケット経由で渡す Unix 系の多くの OSには、ファイル記述子を別のプロセスに Unix ドメインソケット経由で渡す機能があります。一見、何のために使うのかよくわからない機能ですが、 glibc の nscd はこれをうまく使っています。 nscd (name service caching daemon) は glibc 内で行われる名前関連の問い合わせをキャッシュするサーバです。NIS や LDAP などを用いてネットワークベースでユーザ管理を行っている場合、 getpwuid() などの関数はユーザ名の取得にネットワークアクセスを必要としますが、 nscd を立ち上げておけば、二度目からの同じ問い合わせはキャッシュから得られます。 nscd を立ち上げている GNU/Linux システムでは、キャッシュファイルが /var/db/nscd 以下に作

  • ある程度の年齢を迎えたプログラマが抱える悩み - bkブログ

    ある程度の年齢を迎えたプログラマが抱える悩み ある程度の年齢を迎えたプログラマが抱える悩みに、「若手のプログラマと比べて、どうやって価値を出していくか」という問題があります。これは言い換えれば「同じような生産性であれば、相対的に給料の低い若手のプログラマに置き換えられてしまうのではないか」という悩みです。 この問題のひとつの解決策は、プログラマ以外の仕事のポジション(たとえば管理職など)に移ることですが、他のポジションには向いていない、まだまだ現役でプログラマをやりたいという場合にどんな戦略があるか考えてみました。なお、後述するように、以下に挙げた戦略は相反するものではなく、組み合わせが可能です。 エキスパート戦略 この分野ではトップクラス、というレベルの専門性を身につけ、その分野に特化してキャリアを築くという戦略です。たとえば、ネットワークやセキュリティといった分野で一流と認められる専門

  • いやなブログ - 文字列操作の比較表: Ruby, Python, JavaScript, P...

    文字列操作の比較表: Ruby, Python, JavaScript, Perl, C++ Ruby, Python, JavaScript, Perl, C++ の文字列操作の比較表を作りました。配列操作の比較表の続編です。間違いなどがあったらご指摘いただけると助かります。 Ruby (String) Python (str) JavaScript (String) Perl C++ (std::string)

  • バッドシグナル通信 - バッドなコーディング - bkブログ

    バッドシグナル通信 - バッドなコーディング WEB+DB PRESS Vol. 55に「バッドシグナル通信」の最終回「バッドなコーディング」という記事を書きました。コーディングをバッドなものとする要因について考察しています。 WEB+DB PRESS誌に3年間、コラムを連載しました。過去の記事は gihyo.jp のサイトから読むことができます。バッドシグナル通信の後半の記事も順次公開される予定です。 プログラミングの光景 (2007年度) BK通信 (2008年度) バッドシグナル通信 (2009年度) 個人的に割と印象に残っているのは以下の記事です。 プログラミングの光景 - プログラマについて これは私が目指したいと思っているところの姿について書いた記事です。実践はぜんぜんともなっていませんが。。 BK通信 - ブラウザのバッドノウハウ <form> 編 BK通信はバッドな話題

  • 普通のやつらの下を行け: C でバックトレース表示 - bkブログ

    普通のやつらの下を行け: C でバックトレース表示 普通のやつらの下を行けの第2回として、今回は glibc の関数を使って C でバックトレース (スタックトレース) の表示を行ってみます。 バックトレースとは バックトレースとは、大ざっぱに言うと、現在の関数に至るまでの道筋です。たとえば、次の Ruby プログラムを実行すると、 1 / 0 の行で例外が発生して、バックトレースの表示とともにプログラムは異常終了します。 def foo 1 / 0 end def main foo end main この例では main から foo を呼び foo の中の 1 / 0 の部分で例外が発生しています。 % ruby divide-by-zero.rb divide-by-zero.rb:2:in `/': divided by 0 (ZeroDivisionError) from div

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