そのまま食べてよし、アレンジするもよし。飽きのこない素朴さが魅力の「あんてぃーく」 「あんてぃーく」の特徴をうかがうと、 「甘さが足りるかなー足らんかなーっていう微妙なラインで」 ——ふむふむ。 「おはぎのあんこ同様、塩も入ってへん」 ——ほうほう。 「砂糖は少ないし、水分量が多いから日持ちもあんまりせえへんな」 ——そ、そうですね・・・。 「なんていうか、パンチの効いてないあんこやね」 ——もっと褒めたげて・・・! フタを開けると、上澄み液がコンニチワ。 この下に、みっしりとゆで小豆が詰まっています。 逸る気持ちを抑えながら、小豆を壊さないようにゆっくり、そーっと上下をかき混ぜる。 重いので、本当にゆっくり、ゆっくり。 じれったさとワクワクが同居する時間です。 そうこうするうちに先ほどの上澄みは消えて、とろりとした呉の存在感に溢れた食べ応えのある液体と、ふっくらとした粒が混ざり合った状態