<技術の進歩という革命を悲観することはない。トラック運転手からウエーター、数学者、医師まで、作業の「ロボット化」は多くの人から仕事を奪うが、多くの可能性ももたらす> ※ニューズウィーク日本版SPECIAL ISSUE「世界経済入門2019」が好評発売中。貿易戦争、AI、仮想通貨、循環型経済、ブレグジット、日本経済、そして「来るべき危機」......。トレンドワード10&投資家パックンの超解説も収録。教養としての経済知識を学び、マネーの流れを読む1冊です。 (この記事は「世界経済入門2019」の1記事) 先の戦争に学び次の戦争に備える。碁や将棋の世界では既に人工知能(AI)ソフトが名人級の棋士を次々と破っている。でも、人間の棋士が失業したという話は聞かない。なぜだろう? AI棋士が今よりも賢くなるには、人間の棋士から学び続ける必要があるからだ。そうであれば、AIが私たちの雇用を奪うというのは