◎ 地域独占企業電力会社の費用-収益構造はユルふんそのもので,儲けすぎの悪例 ◎ 【左うちわ経営だった東電という会社】 ① いい加減な見積り原価計算 「報酬上乗せ2010年で6200億円 原価 甘い見積もり」という経済記事が,『日本経済新聞』2011年10月4日朝刊に報道されていた。要は,このくらいまで多額の金銭が,大企業である電力会社においては,しごく都合のいいようにとりあつかわれている。記事を紹介する。 電気料金を決める際の原価計算について,東京電力が実際の原価より過去十年間で6200億円近くも高く見積もっていたことが,政府の第三者委員会の報告書で判明した。なぜ,いいかげんな見積もりが通ってきたのか。 a)「過大」-電気料金は「総括原価方式」と呼ばれる方法で決まる。電力会社は人件費や燃料費,修繕費などのコストを営業費として見積もる。原発周辺の地域振興などに充てる電源開発促