2016年10月21日、DNSサービスプロバイダ「Dyn」が、「分散型サービス拒否(distributed denial-of-service、DDoS)」の大規模な攻撃を受けたことが大きく報道されました。この事例ではセキュリティ対策が不十分な IoT機器に感染した不正プログラムが DDoS攻撃の大部分を占めたものとされています。IoT機器経由での攻撃が、インターネットを支えるインフラストラクチャの重要部分を機能停止させ、それに伴い多くの大手サイトが利用不能となったことは、「モノのインターネット(Internet of Things、IoT)」のセキュリティ確保に関する重大な警告となりました。 Dyn への大規模 DDoS攻撃について以下にまとめます。 先週10月21日(金)、Dyn の報告によれば、何千万もの分散した IPアドレスからの大規模な攻撃が Dyn を襲いました。最初の攻撃は、