「なぜ焼き芋が売れているのか分かりません」 ファミリーマートの佐藤英成氏(常務執行役員 商品・物流・品質管理本部長)は、「2018年度下期商品政策説明会」の場でこのようにコメントした。 取り扱いアイテム数を増やした実験店舗 18年6月、ファミマはドン・キホーテのノウハウを取り入れた共同実験店を都内に3店舗オープンした。この店舗にはドンキが推奨した商品を半数近く取り入れており、ファミマが売れ筋商品を分析したところ、ドンキ名物の「焼き芋」が販売金額ランキングで5位となった。冒頭のコメントは「なぜ焼き芋が売れているのか?」と記者に質問された際の回答である。 ファミマの発表によると、実験店の1つである「ファミリーマート大鳥神社前店」(東京都目黒区)は、7月の日商、客数、客単価のいずれもが前年比で110%以上になった。時間帯別の日商をみると、全ての時間帯で前年比を上回っているが、特に午後6時~午前2