厚生労働省は5月15日、全国の自治体に子どもへの「体罰」「暴言」の影響をまとめた資料を周知した。子どもの脳に「萎縮」や「変形」を起こすこともある、体罰や暴言の危険性とは。【朽木誠一郎 / BuzzFeed Japan】 子どもは「なぜ叱られたのか」を理解できていないかもしれない。また、最初は「愛の鞭」のつもりでも、いつの間にか「虐待」へとエスカレートしてしまうこともある。 危険なのはそれだけではない。厚生労働省は5月15日、全国の自治体に「体罰」「暴言」の影響をまとめた資料を周知した。 厚労省の研究班による資料「愛の鞭(むち)ゼロ作戦」によれば、体罰や暴言により、子どもの脳に「萎縮」や「変形」が起きること、親子関係の悪化や精神的な問題が起きやすいことが、国内外の研究で明らかになっているという。 例えば、福井大学子どものこころの発達研究センター教授・友田明美医師は、子ども時代に辛い体験をした