「差別主義者・排外主義者に言われて戸籍を公開するようなことは絶対にあってはいけない」――。 民進党・蓮舫代表が力を込めて「戸籍謄本の全面開示」を否定した。2017年7月13日、蓮舫氏の定例会見が国会内で開かれた。「戸籍謄本公開」の報道があって以降、その決断に対して多くの批判の声もあがり、蓮舫氏の真意には注目が集まっていた。 いまだに部落差別や在日外国人差別が根強く残る日本では、戸籍の開示はきわめてデリケートに扱われなくてはならない。親族のルーツが外国にあるという理由で蓮舫氏に戸籍公開を求めるというのは、非常識であるばかりか、民族差別にもとづく深刻な人権侵害でしかない。一部の民進党議員も含め、戸籍の公開を迫っている者たちは、なぜこんな社会常識がわからないのか。その欠如した人権感覚には強い危機感を覚えざるをえない。 蓮舫氏は会見で、「戸籍謄本そのもの(を公開する)とは言っていない」と断りつつ、