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2017年3月20日のブックマーク (3件)

  • 女子校という地獄的な楽園|生湯葉 シホ|note

    異性を呼び捨てしたことがない、と言うとギョッとされる。でも、一度もない。 大学のときはどうしてたの? と聞かれるけれど、そもそも大学で異性を呼び捨てするコミュニティに入ったことがない。サークル? ない。組んでいたバンドに男の子はひとりだけいたけれど終始あだ名で呼んでたし、そもそも一対一で喋ったことがたぶんない。 大学に入ったときにカルチャーショックを受けたことがふたつあって、ひとつは男の子の背が高いことだった。 オリエンテーションで隣になった男子が筆記用具を忘れたと言うので鉛筆を渡したとき、おそらくほぼ初めて正面から18歳の男子を見た。「うわ、なんでこんな背高いんだよ」と思って周りを見渡すと、半分くらいはその(平均して)背の高い人たちだった。自分のなかの「男子」のイメージが小6以降アップデートされていなかったことに気づいたとき、くらくらした。 1週間後に行った新歓では、もうすでにグループみ

    女子校という地獄的な楽園|生湯葉 シホ|note
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    okadaic 2017/03/20
  • 限界の足音|生湯葉 シホ

    Twitterのフォロワーがひとり減って、あれ、と思ったらインスタもひとり減ってて、2日前のLINEも既読にならなくて、あ、切られたって思ったの」 アイスココアをストローでぐるぐるとかき混ぜながら彼女は言う。「切られた」と私がつぶやくと、「うん。音信不通」と射抜くような目でこちらを見た。 よく陽の当たるテラス席だった。友人は彼氏が1年間の交際のなかで一度も怒ったことのない温厚な人だったこと、学生時代のバイト先の先輩であったこと、激務で病を患ってからも変わらずに優しかったこと、ある日の電話を境に連絡がつかなくなったこと--をひとしきり話し終えたあと、通りに目をやって「きょう日差しやばいね。椅子すごい熱い」と笑った。 消えてしまう人、というのはどこにでもいる。 そのころの私は駆け出しのライターで、所属していた小さな会社の社長に指示されるたび、右も左もわからないまま取材先に出向いていた。 あ

    限界の足音|生湯葉 シホ
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    okadaic 2017/03/20
  • 【東大新聞お試し】「嘘を嘘と示せる自信を」 東大元総長の三島賞作家 - 東大新聞オンライン

    この記事は、 2017年1月1日号 からの転載です。 東京大学新聞の紙面を限定公開 お試し読みのご案内 の一環で4月28日まで限定公開しています。 2016年に『伯爵夫人』(新潮社)で三島由紀夫賞を受賞し話題になった蓮實重彦名誉教授。97年から01年にかけて第26代東大総長も務めた蓮實さんに、総長就任から20年たった今、執筆活動や東大の現状について話を聞いた。 (取材・分部麻里 撮影・関根隆朗) ――22年ぶりに小説『伯爵夫人』を発表した理由は 理由はありません。心に浮かぶものを書きとめているうちに、小説が書けてしまったのです。というのも、フランスの作家のフローベールを研究して『「ボヴァリー夫人」論』(筑摩書房)を仕上げた後、私は、年来の企画である米国の映画監督を対象とした、『ジョン・フォード論』に取り掛かろうとしました。しかしこの分析方法が似ていて二番煎じのように思えたので、作業をいった

    【東大新聞お試し】「嘘を嘘と示せる自信を」 東大元総長の三島賞作家 - 東大新聞オンライン
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    okadaic 2017/03/20