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ブックマーク / note.com/chiffon_06 (2)

  • 女子校という地獄的な楽園|生湯葉 シホ|note

    異性を呼び捨てしたことがない、と言うとギョッとされる。でも、一度もない。 大学のときはどうしてたの? と聞かれるけれど、そもそも大学で異性を呼び捨てするコミュニティに入ったことがない。サークル? ない。組んでいたバンドに男の子はひとりだけいたけれど終始あだ名で呼んでたし、そもそも一対一で喋ったことがたぶんない。 大学に入ったときにカルチャーショックを受けたことがふたつあって、ひとつは男の子の背が高いことだった。 オリエンテーションで隣になった男子が筆記用具を忘れたと言うので鉛筆を渡したとき、おそらくほぼ初めて正面から18歳の男子を見た。「うわ、なんでこんな背高いんだよ」と思って周りを見渡すと、半分くらいはその(平均して)背の高い人たちだった。自分のなかの「男子」のイメージが小6以降アップデートされていなかったことに気づいたとき、くらくらした。 1週間後に行った新歓では、もうすでにグループみ

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    okadaic
    okadaic 2017/03/20
  • 限界の足音|生湯葉 シホ

    Twitterのフォロワーがひとり減って、あれ、と思ったらインスタもひとり減ってて、2日前のLINEも既読にならなくて、あ、切られたって思ったの」 アイスココアをストローでぐるぐるとかき混ぜながら彼女は言う。「切られた」と私がつぶやくと、「うん。音信不通」と射抜くような目でこちらを見た。 よく陽の当たるテラス席だった。友人は彼氏が1年間の交際のなかで一度も怒ったことのない温厚な人だったこと、学生時代のバイト先の先輩であったこと、激務で病を患ってからも変わらずに優しかったこと、ある日の電話を境に連絡がつかなくなったこと--をひとしきり話し終えたあと、通りに目をやって「きょう日差しやばいね。椅子すごい熱い」と笑った。 消えてしまう人、というのはどこにでもいる。 そのころの私は駆け出しのライターで、所属していた小さな会社の社長に指示されるたび、右も左もわからないまま取材先に出向いていた。 あ

    限界の足音|生湯葉 シホ
    okadaic
    okadaic 2017/03/20
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