世界的ベストセラー小説であり、クリント・イーストウッド監督・主演による映画化(1995)の大ヒットでも知られる『マディソン郡の橋』。それが現代ブロードウェイを代表する作曲家ジェイソン・ロバート・ブラウン(以下JRB)の音楽、『シークレット・ガーデン』『カラーパープル』のマーシャ・ノーマンの脚本によりミュージカル化され、ブロードウェイに登場したのは2014年のことだった。それから4年、演出に荻田浩一、主演には山口祐一郎と涼風真世を迎えた、待望の日本語版がいよいよお目見え。3月のシアタークリエ公演に先駆け、プレビュー公演会場となるシアター1010で行われたゲネプロの模様をレポートする。 天才音楽家が作り出した豊穣なワールドで イタリアからアメリカに嫁ぎ、アイオワ州で農業を営む夫バド(石川禅)、息子マイケル(石川新太)、娘キャロライン(島田彩)と共に暮らしている主婦のフランチェスカ(涼風)。夫と