山本一郎さんの文春オンラインでのコラム『「態度の良し悪しと能力は関係ないだろう」問題』を読んでいて最近いつも考えていることと符合することが多かったので、ボクもそのことについて書きたいと思います。 「あのひとはちゃんとしている」ということをよく聞きます。「ちゃんとしている」というのは「ちゃんと挨拶をする」とか「ちゃんと返事をする」とかそういう行動に関することが多い。もちろん「ちゃんと結果を出す」という結果のことを指すこともありますが、「あのひとはちゃんとしている」というのはまともな人間でまともな態度であるという意味で使われることが多い。 人を判断するときに「態度の良し悪しで考える」というのは、人間の能力や意欲といった内面は態度に出るものだという、日本社会独特の考え方なんじゃないかと感じるのです。組織なんかだと結果が出ていない場合は特に行動を矯正しようとします。「ちゃんと」させようとする。もち