第3回ワールド・ベースボール・クラシックで優勝したドミニカ共和国に、“生きる伝説”と崇められる元超大物メジャーリーガーがいる。バットのグリップを高々と掲げ、その先端を相手投手に向けたフォームでファンの人気を博したフリオ・フランコだ。 フランコはメジャーリーグで1991年に首位打者を獲得し、シルバースラッガー賞(各ポジションで最も打撃に優れていた選手に贈られる賞)に5度輝いている。1995、98年には来日してロッテでプレーし、小宮山悟や堀幸一、初芝清らに多大な影響を与えた。 フランコの野球人生で際立つのは、キャリアの長さだ。23歳のときにメジャーデビューを果たし、メキシカンリーグでキャリアに終止符を打った2008年には49歳を迎えていた。40歳を過ぎても果敢に盗塁を記録するなど若々しいプレーを続け、メジャーリーグで数々の最年長記録を打ち立ててきた。 なぜ、フランコは誰よりも長く、第一線で活躍