<テレビウォッチ>バン・クライバーン国際ピアノ・コンクール優勝後、社会現象ともなったピアニスト辻井伸行をスタジオに招いた。スタジオ・コンサートのオープニングは、ショパンの「練習曲作品10第4」。ショパンは、最も得意とするところだという。きれいな手が鍵盤に躍る。 左手と右手のコンビネーション 『辻井ピアノ』の世界を探る番組は、まず「飾り気のない素直な演奏」を魅力にあげる。コンクールで審査員を務めたボストン在住の音楽評論家は、テクニックに頼る演奏家が多い中、新鮮さを感じたとし、「左手で安定した音を出しながら、右手では歌うような演奏ができる。世界でも数少ないピアニストだ」と称える。 「左手と右手の絶妙なコンビネーション」も魅力の1つだと、番組は伝える。辻井が6才のときから12年間、指導した川上昌裕・東京音楽大学講師は、彼のために左手用、右手用、別々に曲をテープに吹き込み、その数は100曲以上に及
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