1万人に1人といわれる難病「潰瘍性大腸炎」と闘う漫画家、島袋全優さん。みずからの闘病記をギャグ漫画に昇華させた『腸よ鼻よ』(KADOKAWA)は現在7巻まで発売されている話題作です。「絵を描く人になりたい」と漠然と考えていた少女は、どのようにしてデビューに至ったのか。そこには彼女の、努力を努力と思わないひたむきさと難病にくじけない前向きさがありました(全3回中の2回)。 【漫画】潰瘍性大腸炎との闘いをギャグ漫画で描く『腸よ鼻よ01』第1話(全23枚) 高校では文芸部と美術部に入部── 漫画家になりたいと思ったのは、いつ頃からでしょうか。 島袋さん: 漠然と「絵を描く人になりたいな」と思ったのは、幼稚園くらいの頃でしょうか。当時、大好きだった『セーラームーン』のイラストをよく描いていましたね。 中学生の頃には、毎日欠かさず四コマ漫画やショートのギャグ漫画を描き続けていました。家族や友だちに見