【北京=結城和香子】北京市気象局は3日の記者会見で、現時点で「時々雷雨」との予報が出ている8日の開会式の夜について、必要なら事前に人工雨を降らせる緊急対策を検討すると語った。 薬剤を積んだ小型ミサイルを撃ち込み、事前に雨を降らせて雨雲を消滅させる手法は、しかし、「まだ実験段階で、不確定要素も多い」(人工降雨担当者)。 しかも、雲の状態によって手法が異なるという。局地的な雨を降らせることで、北京の天気を改善できる条件がそろえば、開閉会式の夜に向けて実施したいとした。 一方、長期予報では、8月中に台風が数回発生、うち2〜3度沿岸部に上陸する見通し。セーリングが行われる青島、馬術が行われる香港などに、影響が及ぶ可能性がある。