J1自動昇格圏内に位置する2位ジュビロ磐田の背中にピタリとつくアビスパ福岡。後半戦16試合、10勝4分2敗。後半戦トップの成績で勝ち点「34」を稼いだ。守備の安定感はもちろんのこと、シーズン終盤、相手がリスクを冒して前掛かりになれば、その隙を突く得点力も兼ね備えている。ゆえに、今後もさらに勝ち点を伸ばす可能性は十分だ。 後半戦の成績で福岡に続くのは、現在9位のロアッソ熊本。9勝4分3敗。稼いだ勝ち点は「31」だ。シーズンを重ねるに連れて、チームは確実に進化している。それぞれの選手もおもしろいが、まずはピッチ上に散らばった選手の収縮具合を楽しんでもらいたい。集散が素早く、フィールドプレーヤーの10人がまるで一つの生き物のように動く。攻撃時の程よい広がりと守備時の集まり具合。その動きは淀みなく、スムーズに配置される。そんな距離感を可能にしている要因の一つが、仙台から途中加入したGKのシュミット